今回は鵞足炎(がそくえん)について書いていきます!
スポーツ選手や、一般のランナーさんにも起こる膝の内側の慢性障害です。
そんな鵞足炎について解説していきたいと思います!
目次
鵞足炎とは
鵞足とは、膝下の内側にある半腱様筋、薄筋、縫工筋の3つの筋肉が付着している場所です。
この鵞足部が炎症を起こしている状態を鵞足炎と言います。
鵞足炎になりやすいシーン
鵞足炎は3つの筋のいずれかにストレスがかかり、付着部が炎症を起こす状態を指します。
そのため、徐々に症状が出てくる慢性障害の一つに分類されています。
膝に負担のかかるランニング、バスケットボール、サッカーなどで多く発症します。
鵞足炎になりやすい人の特徴
鵞足炎になりやすい人の特徴を、「直接的な原因」と「間接的な原因」に分類して説明していきます!
直接的な原因
- 鵞足に付着する筋肉(半腱様筋、薄筋、縫工筋)が硬い
- 膝にねじれがある(膝が内、つま先が外に向きやすい。Knee-in Toe0out)
また、膝が捻れている(Knee-inしている)と鵞足部が引っ張られやすくなってしまいます。
間接的な原因
- 体幹が弱い
- 殿筋が弱い
- 足首が弱い
鵞足炎によくある症状
鵞足炎の人は以下のような症状が出ます。
- 鵞足部を押すと痛い
- 鵞足部が腫れぼったい
- 膝を曲げるように力を入れると痛い
- 階段昇降が痛い
- 歩るくと痛い
必ず病院でチェックしてもらいましょう!
病院で行う検査
基本的には診察のみで診断がつきます。 エコーを用いると簡便に病巣部位を確認できます。
問診(怪我した状況の確認など)、触診(痛みのある場所のチェック)、筋肉の伸張時痛、収縮時痛などを確認します。
症状が強すぎる場合にはMRIを撮り、炎症や損傷の程度を確認します。
鵞足炎改善のためのセルフエクササイズ
ここからは、自宅で簡単にできるセルフエクササイズをお伝えします!
具体的なエクササイズのやり方が知りたい方は↓の記事をご覧ください!
セルフエクササイズを行う時は、痛みのチェックが必須なので、痛みのチェックから説明していきますね。
まずは痛みのチェックから!
- 圧痛(押した時の痛み)
- 荷重時痛(両足/片足スクワットの痛み)
- 膝屈曲の収縮時痛(踵を地面に押しつける)
上記の3つを毎日チェックし、「痛みが減ってくれば改善している」、逆に「痛みが増えていれば悪化している」と判断しましょう。
改善している場合はもちろんそのまま継続し、悪化している場合は悪化している原因を考え、その原因を取り除きましょう!
自宅でできる鵞足炎のためのストレッチ
- 半腱様筋のストレッチ
→直接的な原因の半腱様筋(ハムストリングス)をストレッチします - 薄筋のストレッチ
→直接的な原因の薄筋(内転筋)をストレッチします - 縫工筋のストレッチ
→直接的な原因の縫工筋をストレッチします
- 大腿筋膜張筋〜腸脛靱帯のストレッチ
→直接的な原因の膝のねじれを改善するためにストレッチします - ふくらはぎのストレッチ
→直接的な原因の膝のねじれを改善するためにストレッチします
自宅でできる鵞足炎のためのエクササイズ
- ドローイン
→体幹の安定性を改善します - 殿筋の筋トレ
→股関節の安定性を改善します - バードドック
→体幹を安定させた状態で股関節を動かします - カーフレイズ
→足首の安定性を改善します - 片足スクワット
→片足で荷重しても、姿勢を安定させられるように意識します
まとめ
鵞足炎はランニングを休むことで痛みが減っても、再び走り始めると痛みが再燃しやすいケガです。
再発を繰り返す前に、しっかりと治して再発しない身体を作りましょう!
「もっとこれが知りたい!」「こんな記事を書いて欲しい!」「ケガのことを相談したい!」
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