大腿・下腿部のケガには主に筋肉や骨が関係しています。
肉ばなれや疲労骨折などが多く発生するため、悩まされている選手も多いのではないでしょうか。
一言で肉ばなれや疲労骨折といっても、損傷場所や重症度によって管理の方法が違います。
対応を間違えてしまうと、慢性化や再発を繰り返す原因になってしまいますので注意が必要です。
今回はそんな大腿・下腿部の痛みと原因を整理していきたいと思います!
疾患一覧(あいうえお順)
大腿部
- 大腿骨疲労骨折
- 大腿直筋肉ばなれ/筋膜炎
- 大腿部打撲
- 内転筋肉ばなれ/筋膜炎
- ハムストリングス肉ばなれ
- ハムストリングス付着部炎/症候群/筋膜炎
下腿部
- 下腿コンパートメント症候群
- 下腿部打撲
- 脛骨疲労骨折
- シンスプリント
- 腓骨疲労骨折
- 腓腹筋肉ばなれ
- ヒラメ筋肉ばなれ
急性外傷
−急激に痛くなった方
明らかにこの瞬間に痛くなったという瞬間があった場合のケガを整理していきます。
大腿部
- 1. 大腿直筋肉ばなれ
太もも前面の大腿直筋の肉ばなれ(筋損傷)。ダッシュ、キック動作などで痛み - 2. 内転筋肉ばなれ
太もも内側の内転筋の肉ばなれ(筋損傷)。ダッシュ、キック動作などで痛み - 3. ハムストリングス肉ばなれ
太もも裏側のハムストリングスの肉ばなれ(筋損傷)。ダッシュなどで痛み - 4. 大腿部打撲
太ももの打撲(外側が多い)。荷重動作、膝を曲げると痛み
あきと
肉ばなれは再発がとても多いケガです。
しっかりリハビリしましょう!
しっかりリハビリしましょう!
下腿部
- 1. 腓腹筋肉ばなれ
ふくらはぎの表面の筋肉の肉ばなれ(筋損傷)。つま先立ち、膝を伸ばしたアキレス腱のストレッチで痛み - 2. ヒラメ筋肉ばなれ
ふくらはぎの奥の筋肉の肉ばなれ(筋損傷)。つま先立ち、膝を曲げたアキレス腱のストレッチで痛み - 3. 下腿部打撲
下腿部の打撲(ふくらはぎは痛みが強くなりやすい)。ストレッチで痛み - 4. 下腿コンパートメント症候群
下腿の「骨折」や「打撲」の出血に伴う神経障害などの症状。打撲後に足首が動かなくなったら要注意
あきと
ふくらはぎの肉ばなれも再発がとても多いケガです。
そして、急性発症のコンパートメント症候群は早期治療が必須です!すぐに病院を受診しましょう!
そして、急性発症のコンパートメント症候群は早期治療が必須です!すぐに病院を受診しましょう!
慢性障害
−徐々に痛くなった方
大腿部
- 1. 大腿骨疲労骨折
ランナーに多い太ももの骨の疲労骨折。太もも〜膝にかけて部位が特定しにくい痛み。ケンケンで痛みを訴える - 2. ハムストリングス付着部炎/症候群/筋膜炎
お尻の付け根〜太もも裏の張り感や痛み。運動を始めると張り感や痛みを感じやすい - 3. 内転筋筋膜炎
太もも内側の内転筋の張り感や痛み。運動を始めると張り感や痛みを感じやすい - 4. 大腿直筋筋膜炎
太もも前側の大腿直筋の張り感や痛み。運動を始めると張り感や痛みを感じやすい
あきと
筋肉の炎症の場合が多いですが、場所が特定できない場合は疲労骨折のこともあります。
早めに病院を受診しましょう!
早めに病院を受診しましょう!
下腿部
- 1. 脛骨疲労骨折
ランナーやジャンプの多いスポーツ選手に好発するスネの骨の疲労骨折。骨を押した痛み、ケンケンで痛い - 2. 腓骨疲労骨折
ランナーに多いスネの外側の骨の疲労骨折。ケンケンで痛い - 3. シンスプリント
ランナーに多いスネの内側の痛み。押した痛み、ケンケンで痛い。疲労骨折との鑑別が重要 - 4. 下腿コンパートメント症候群
運動開始すると、すぐに足がパンパンに張って動かしにくくなる。スネの前側に多い
あきと
疲労骨折はとても管理が難しいため、必ず病院で診断してもらいましょう!
シンスプリントとの鑑別も必要ですね。
シンスプリントとの鑑別も必要ですね。
まとめ
今回は大腿・下腿部の痛みと原因についてリストアップしてみました!
今後はそれぞれの疾患について説明していきたいと思います!
あきと
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