【よくわかる!】首の痛みとその原因

スポーツ選手には首のケガも多く発生します。

特に急性的な首のケガは、選手生命に関わる場合があるため、

スポーツ活動に携わっている方は知っておく必要があります

また、一般の方でも肩こり首こりに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな首の痛みと原因を整理していきたいと思います!

 

あきと
スポーツ現場で、万が一の事故が起こった時のために首のケガの知識を整理しておきましょう!
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疾患一覧(あいうえお順)

 

急性外傷
−急激に痛くなった方

明らかにこの瞬間に痛くなったという瞬間があった場合のケガを整理していきます。

  • 1. 頚椎損傷・頚髄損傷
    首を支える骨を頚椎、頚椎に守られている脊髄を頚髄と呼びます。スポーツや交通事故で頚椎の骨折や脱臼を生じることが頚椎損傷、中の頚髄を損傷することが頚髄損傷です。頚髄は手足の運動/感覚、呼吸・血圧の調整をおこなっているため、損傷が生じると手足の麻痺、呼吸障害を引き起こし命の危険があります。激しい衝突後はまず第一に首を固定しましょう!

 

  • 2. 頚椎捻挫
    スポーツや交通事故なので首に衝撃が加わり、首の筋肉や靭帯、神経に痛みが出ている状態をさします。骨折や大きな神経(脊髄)の損傷は上記の頚椎損傷・頚髄損傷と診断されるため、それ以外のいわゆるムチウチの症状が頚椎捻挫に分類されます。首を動かした時の痛みなどの症状がでます。

 

  • 3. 頚椎椎間板ヘルニア
    頚椎の間のクッションにあたる椎間板が変形(損傷)し、後方にある脊髄や神経根を圧迫することで神経症状が出現する状態をさします。首への繰り返し負荷によって生じることが多いですが、一回の外力で症状が急に出現することもあります。首の痛みと片側上肢の痺れ痛み、もしくは手足の麻痺や動かしづらさが生じます。

 

  • 4. バーナー症候群
    タックルなどの衝撃によって、首〜肩を通っている神経が引き伸ばされ(or圧迫される)、首〜腕の焼けつくような痛みが出現した状態をさします。痛みや痺れの感覚障害と筋力低下などの運動障害が生じます。一般的には、症状は一過性で自然に回復しますが、痛みや痺れが続くこともあります。

 

首の痛み 頚椎捻挫

あきと
命・選手生命を守るためには、頚椎損傷・頚髄損傷の初期対応が非常に重要です。
首の痛み、腕の痺れなどがあったら最悪を想定して行動しましょう。

慢性障害
−徐々に痛くなった方

徐々に痛みが増してくるケガを整理していきます。

  • 1. 肩こり・首こり
    首すじ〜肩・背中にかけて筋肉が凝り固まった、張っている、痛いなどの症状が出ている状態をさします。姿勢が悪いことによる筋肉の慢性疲労が原因であることが多く、頭痛やめまいなどを伴うこともあります。

 

  • 2. 胸郭出口症候群
    首から腕につながる神経や血管が圧迫/牽引されることによって障害され、腕や手のしびれ、痛みがでている状態をさします。もともと姿勢が悪い人に多く、手をあげる動作が多いスポーツ・仕事で多く起こります。

 

  • 3. 頚肩腕症候群
    他の疾患が除外された上で、首・肩・腕を中心にしびれや痛み、こりの症状を訴える状態をさします。長時間の不良姿勢によって首周囲の筋肉や神経に負担がかかり出ている症状だと考えられています。

 

  • 4. 頚椎症性神経根症・脊髄症
    頚椎の変形などの変化により、脊髄(頚髄)から枝分かれしている神経根が刺激され、肩〜腕、手の痛みや痺れを訴える疾患です。コンタクトスポーツで首にくり返しの負荷がかかった場合や、加齢変化によって頚椎の変形が起こります。首を後ろに反ることで痛みが誘発されます。

 

  • 5. 頚椎椎間板ヘルニア
    頚椎の間のクッションにあたる椎間板が変形(損傷)し、後方にある脊髄や神経根を圧迫することで神経症状が出現している状態をさします。首への繰り返し負荷によって生じることが多く、首の痛みと片側上肢の痺れ痛み、もしくは手足の麻痺や動かしづらさが生じます。

 

首の痛み 肩こり

 

あきと
腕や手の痛みでも、原因は首であることがあります。
特に、動かしていないのに持続する痛みは神経症状である可能性が高いです!

まとめ

今回は首の痛みと原因についてリストアップしてみました!

今後はそれぞれの疾患について説明していきたいと思います!

あきと
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